沖縄でたのしく活躍する先輩たちに聞こう「建築・設計のお仕事」伊佐直哉さん 佑美さん

いささん

「沖縄で活躍する先輩たちにきこう」は、おかげさまで、人気のコーナーになりました。
お便りもいろいろ届き、その中には学校関係の方たちだけでなく、保護者の方たちからも、「こういう記事をもっと読みたい」という内容が。

さて今回は、ご夫婦で「建築設計事務所」を経営している伊佐直哉さん、佑美さんにお話を伺うことができました。
将来の仕事として〈大工さん〉〈設計士〉〈インテリアの仕事〉など、建築関係の仕事を考えている方もいるとおもいます。
今回は、夫婦で建築設計事務所 uzumaki(うずまき)を立ち上げたか伊佐直哉さんと佑美さんから、お話を聞かせていただきました。
さて、どういうお話が聞けるでしょう。
たのしみですね。

※Gはグッジョブ担当者です。

※ ※

G:忙しい中、時間を作ってくださいりありがとうございます。
今日は、沖縄の子どもたちのために、ご協力、よろしくお願いします。

直哉さん、佑美さん
はい、声をかけていただいて、ありがとうございます。
子ども達のために、何か役にたてることがあればうれしいです。

いささん

 

G:ありがとうございます。
では、さっそくいろいろ質問させていただきたいとおもいます。
いつからこの職業につこうと思いましたか?

直哉さん
高校生まで特に職業のことを考えることもなく、とりあえず沖縄の大学「琉球大学」へ進学しようと考えていました。
でも、何か目的を持たずに大学に行くというのは、何か違うなと感じ始めて、〈自分の好きなものは何か〉と考えるようになりました。
私は、高校の頃から建築やインテリアにとても興味があって〈部屋の模様がえ〉を月に一回はやっていました。そこで、そのまま大学に進むというのではなく、じっくりと腰をすえて、建築やインテリアのことを学べる大学を探し始めました。けっきょく沖縄の大学ではなく「京都造形大学」への進学を決め、沖縄を離れることとなりました。そこでの4年間は本当に毎日たのしく学ぶことができたと思っています。
好きなことを学ぶことの大切さ、自由に考える大切さを学ぶことができました。
〈自分の目標は何なのか?〉をしっかり考えることは、小学生にとっても、中学生にとっても、とても大切なことだとおもいます。

京都の大学では、卒業制作の課題があるのですけど、幸いにも賞をいただくことができました。そのことがきっかけで卒業後、有名な建築会社に勤めることになり、その会社で色々な仕事に携わって、いろいろなノウハウを学ぶことができました。
そのうちに、会社ということではなく、自分自身に直接、仕事の依頼が来るようになったことや、自分の体調に合わせて仕事に集中できる様にと考えて、会社を設立することにしました。

G:「体調に合わせて」ということですけど、体力的な面で自信がなかったということですか?

直哉さん
体力的にはあまり自信のある方ではありません。体は弱い方なので、わたしの周りの人は、心配の声が上がるほどでした。でも「なになにだからできない」ではなく「こうすればできる」という方法を探していく、というのが私の考えです。私の腕を信頼して仕事を依頼してくださる方もいたので、いろいろなことを前向きに考えることができました。

 

G:きっと、ご夫婦で会社を設立した、ということも大きなプラスになっているのではないかと思います。奥さんの佑美さんにおうかがいしたいのですが、どうしてこの職業に就こうと考えたのですか?

佑美さん
私は、大学では教育学部に在学して、教師を目指していました。
しかし4年間で色々なことを学ぶうちに、地域で起きている課題を解決していきたい、学校と地域との架け橋になり「社会」で起きていることを伝えていきたいという気持ちが強くなりました。そこで、県外の田舎で暮らしてみたり、農業に挑戦したり、いろいろなハンディーのある方と関わったことがきっかけで、バリアフリーやユニバーサルデザインについて取り組んだりしました。
大学卒業後は、6年間会社に勤めていましたが、夫の直哉さんが会社を設立したこともあり、一緒に手伝うことにしました。

 

G:色々な経験から、今の職業に就こうと考えたのですね。
今、具体的にはどのような仕事をされているのですか?

佑美さん
建築の仕事をとおして、お家を建てたい、お店を作りたいという相談や、空き家をどうにかしたい、地域を元気にしていきたいという相談を一緒になって考えていきます。
また、デザインや映像のお仕事、環境や自然のことを伝える活動、手作りモノづくりの楽しさを伝える活動、うちなーぐちを広める活動も少しずつですが取り組んでいます。

 

G:「社会」のことを伝えることを大切にされている、ということも、それらの活動からよく見えてきます。
では、お二人にお聞きしたいのですが、仕事の「たのしさ」というと、何をあげますか?

直哉さん、佑美さん
「人との出会い」です。
共感する人に出会い、新しいものを作ることができた時のたのしさや喜びは忘れられません。

G:そういうお二人の考えが信頼につながっているのですね。
逆に、仕事で苦しいことはありましたか?

直哉さん、佑美さん
当然いろいろなことがあります。でも、苦しい時や困った時は、誰かにアドバイスを求めたり、出会った人たちと考えたり、時には散歩したり、そういう中で必ず新しい「発見」が出てきます。
「たのしさ」をキーワードに前向きに考えることを大切にしています。

 

G:壁に当たっても、後ずさりをするのではなく、前向きに、たのしく考えることが、新しい発見につながるのですね。
そんなお二人の今の夢や希望は何ですか?

直哉さん、佑美さん
古民家リフォーム(古い民家を作り直すこと)に携わったり、新築住宅を依頼されたりと今もとても充実した日々です。建築を通して、出会った皆さんの「たのしさ」や「暮らしやすさ」が広がってもっともっと住みよい町になっていったらいいなと考えています。

いささん古民家

 

G:住む空間だけではなく、暮らしや空間をデザインすることで誰もが住みやすくたのしい社会を作ることを夢にしているのですね。
では最後に、小・中学生に一言お願いします

直哉さん
好きなことややりたいことに、どんどんチャレンジしていってほしいです。そして〈自分の考えを言葉にする〉ということも大切です。子どもの時から、自分で調べて考えて行動していってほしいと思います。
佑美さん
自分のことだけではなく、周りで起きていることにも目を向けてほしいと思っています。農業、人口、災害、食べ物など、社会にはいろいろな問題がありますから。それらを解決するために自分には何ができるか、何がしたいかを考えるとやりたいことが見つかるかもしれません。

お二人のたのしそうにお仕事のことをお話しする姿を見て、私自身も元気が出て来ます。自分がたのしく前向きに活動しているとそれが周りにも伝わり、社会全体に広がる、その大きな夢に向かってこれからも頑張ってくださいね。

G:今日は、将来を担う子供達のために貴重な時間を作ってお話をしてくださり、本当にありがとうございました。

 

 

あわせて読みたい